【シリーズ第4話/8】血糖値スパイク~見逃されている「血管ジェットコースター」
脂質、血圧、血糖。
健康診断ではそれぞれ別の項目として扱われます。
しかし実際の体の中では、
すべて代謝という一つの仕組みでつながっています。
このシリーズでは
血糖値を入り口にして
代謝の仕組みそのものを解説しています。
今回はその中でも
近年注目されている
血糖値スパイク
についてです。
1. 健診では見つからない血糖異常
健康診断で測定される血糖値は
空腹時血糖
です。
つまり
食事をしていない状態の血糖
しか見ていません。
ところが実際の生活では
血糖値は一日中変動しています。
食事
↓
血糖上昇
↓
インスリン分泌
↓
血糖低下
この波は正常な反応です。
しかし問題になるのが
急激な上昇
です。
これを
血糖値スパイク
と呼びます。
2. なぜスパイクが危険なのか
血糖値が急激に上がると
体では次のことが起こります。
血糖急上昇
↓
インスリン大量分泌
↓
急降下
この
急上昇 → 急降下
が繰り返されると
血管に大きなストレスがかかります。
実際の研究でも
血糖値スパイクは
・動脈硬化
・心血管疾患
・認知機能低下
との関連が報告されています。
つまり
平均血糖よりも
血糖の「振れ幅」が問題
という考え方です。
3. なぜ起こるのか
血糖値スパイクの背景にあるのは
インスリンの効きにくさ
です。
通常は
食後
↓
インスリン分泌
↓
筋肉へ糖取り込み
しかし
インスリン抵抗性があると
血糖
↓
処理が遅れる
↓
高く跳ね上がる
これがスパイクです。
4. 見た目ではわからない
ここで重要なポイントがあります。
血糖値スパイクは
太っている人だけの問題ではない
ということです。
むしろ最近増えているのが
痩せ型スパイク
です。
筋肉量が少ない
↓
糖の受け皿が少ない
↓
血糖上昇
つまり
糖を処理する場所が少ない
状態です。
5. スパイクを防ぐカギ
血糖スパイク対策は
「糖質を減らすこと」だけではありません。
むしろ大切なのは
糖の行き先
です。
糖の主な行き先
①筋肉
②肝臓
③脂肪
このうち
最も安全な貯蔵場所
は
筋肉
です。
つまり
筋肉量
運動
インスリン感受性
これらが
血糖安定の鍵になります。
6. 血糖の問題は血管の問題
血糖値スパイクの本当の問題は
血管ダメージ
です。
急激な血糖上昇は
酸化ストレス
炎症反応
を引き起こし
血管内皮機能を低下させます。
つまり
血糖
脂質
血圧
すべての基盤となるのが
血管の健康
なのです。
まとめ
血糖値スパイクは
健康診断では見つからないことも多い
隠れた代謝異常です。
そしてその背景には
筋肉量
脂肪の状態
インスリン抵抗性
といった
代謝全体の問題
があります。
血糖は単独の問題ではありません。
脂質
血圧
血管
すべてがつながっています。
次回は
コレステロールは本当に悪者なのか?
脂質の本当の役割を
代謝の視点から解説します。
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